日暮途遠
行く道はまだ遠い、やりたい仕事はたくさん残っているのに、歳はとった。
先日、韓国から訃報が届きました。
いつか来る別れは予感していましたが、とてもさみしく悲しいです。
私の大好きな書の師です。
韓国で約6年間書道(顔真卿)を学びました。
とても可愛がっていただき、特に息子には我が孫の様に愛情を注いでいただきました。
先生の部屋にはたくさんの書がありましたが、この日暮途遠は一番上に飾ってあり先生のテーマのような作品でした。
「書いても書いても先は見えないんですよ。」と穏やかな先生がお話していたことを思い出します。書如其人(書は人なり)、先生の書はやわらかく温かく、品性のある力強い字でした。
字は書き続けることで心を表現できるものだと教えていただきました。
私は道半ば、やっと再開できました。
先生に教えていただいた書法を忘れず、私の字を探す旅をしたいと思います。
今はこの記事を書きながらもまださみしくて悲しいです。「よくきたね」と毎回握りしめてくれた手の感触を忘れません。
心正則筆正 心を正せばすなわち筆は正しくなる
この教えを胸に時間薬に身をゆだねコツコツ字を書くことにします。
李坤先生、ありがとうございました。
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